「また粗相してる…」
そう思ったとき、真っ先に「しつけが悪かったのかな」と自分を責めていませんか?
でも、もしそれが老猫だったら――ちょっと待ってください。それ、しつけの問題じゃないかもしれません。
猫は、わざとトイレを失敗しているわけではありません。関節が痛くてトイレのフチをまたげなかったり、体の変化に気づかないまま「失禁」していたりすることもあるんです。
うちのみいちゃんは今9歳。今のところ、トイレの失敗は一度もありません。リビングにシステムトイレを1台置いて、いつでも様子が見えるようにしています。
でも、9歳という年齢を考えると、「いつかは」という不安がないと言えば嘘になります。実はうちは2階建てなので、将来的には2階にもトイレを増やした方がいいのかな、と最近考え始めたところです。
この記事では、老猫のトイレ失敗の裏に隠れていることがある原因と、叱る前に知っておきたいこと、そして今からできる予防策をまとめました。まだ何も起きていない今だからこそ、知っておきたい内容です。
その「粗相」、本当にしつけの問題?
トイレの失敗と聞くと、多くの人が「粗相=しつけの問題」だと考えます。でも老猫の場合、実はもう1つ別の可能性があります。それが「失禁」です。
- 粗相:トイレ以外の場所であえて排泄してしまうこと。環境や気持ちの問題が関係していることが多い
- 失禁:自分の意思とは関係なく、尿が漏れてしまうこと。加齢による筋力低下や病気が関係していることが多い
見た目には同じ「トイレ以外で見つかる」という現象でも、原因も対応も変わってきます。「いつもと違う場所でしてしまった」だけでなく、「寝ていた場所が濡れていた」「本猫は気づいていなさそうだった」という場合は、失禁のサインかもしれません。
いずれにしても共通して言えるのは、猫はわざと失敗しているわけではないということ。まずはその前提を持っておくだけで、こちらの気持ちもだいぶ楽になります。
老猫のトイレ失敗が増える理由
老猫のトイレ失敗には、いくつかの理由が重なっていることがあります。
関節炎・筋力の低下
トイレのフチをまたぐ、猫砂を掘る、しゃがむ――どれも見た目以上に足腰の力を使う動作です。関節炎が進むと、これらの動作がつらくなり、トイレの手前で我慢できずに失敗してしまうことがあります。
認知機能の低下
高齢になると、トイレの場所そのものを忘れてしまったり、家具の配置が変わっただけで迷ってしまうこともあります。これは老化に伴う自然な変化のひとつです。
病気のサインである可能性
トイレの失敗は、慢性腎臓病・糖尿病・膀胱炎・尿石症など、さまざまな病気のサインとして現れることもあります。「最近よく失敗するな」と感じたら、単なる老化と決めつけず、体調のサインとして捉える視点も持っておきたいところです。
見逃さないでほしいサイン
次のような様子が見られたら、自己判断せず動物病院に相談することをおすすめします。
- トイレ以外の場所で繰り返し失敗するようになった
- 寝ていた場所が濡れている、本猫が気づいていなさそう
- おしっこの量や回数が急に増えた、あるいは減った
- 頻繁にトイレに行くのに少ししか出ていない
- 血尿や、いつもと違う色・においがある
こうしたサインは、「困った行動」ではなく「体からのSOS」として受け止めてあげたいですね。
今からできる予防策
みいちゃんはまだ何も起きていませんが、9歳という年齢を考えて、今のうちからできることを整理してみました。

トイレの数と場所を見直す
一般的に「猫の数+1個」のトイレが理想とされています。うちは1匹飼いでリビングに1台ですが、実は最近「将来的には2階にも1台置いた方がいいかもしれない」と考え始めました。1階のトイレまで毎回下りてくるのが、将来しんどくなるかもしれないと思ったからです。
トイレの置き場所については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
段差を低くする
トイレのフチが高いタイプは、将来的に負担になる可能性があります。段差の低いタイプへの切り替えや、踏み台の設置は、元気なうちから慣れさせておくと移行がスムーズです。
観察を習慣にする
排泄の回数や様子は、体調の変化に一番早く気づけるポイントのひとつです。特別なことをしなくても、「今日もいつも通りだったな」と気にかけるだけで、変化に気づきやすくなります。
トイレ環境そのものの見直しについては、こちらの記事もあわせてどうぞ。
健康の変化に早く気づくために
「毎日ちゃんと見てあげたいけど、共働きで時間が限られている」というのが正直なところです。そんな中で気になっているのが、トイレに入るだけで尿量・体重・回数を自動で記録してくれる見守りトイレ「トレッタ」。
排泄の変化は、自分の目で毎回チェックするのがどうしても難しい部分でもあるので、こういった見守りの仕組みに頼るのもひとつの選択肢だと思っています。
▶ 見えない不安をゼロに|シニア猫の健康をトイレで見守る【トレッタ】
まとめ

老猫のトイレ失敗は、しつけの問題ではなく、体の変化のサインであることが少なくありません。
まずは叱らず、「何か理由があるのかもしれない」と受け止めてあげること。そして、元気なうちからトイレの数や段差を見直しておくこと。
みいちゃんには今のところ何も起きていませんが、9歳という年齢だからこそ、「いつか」に備えておきたいと思っています。今日の小さな備えが、これからの毎日を安心できるものにしてくれるはずです。
毎日ちゃんと見てあげたいけど、共働きだとどうしても限界があります。
排泄の変化に自分の目で毎回気づくのは、正直難しいなと感じることも。
だからこそ、こういう見守りの仕組みがあるのは心強いなと思っています。
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