キャットフードが「雑貨扱い」って本当?うちの愛猫のごはんを見直したきっかけの話

シニアのキジトラ猫とキャットフードの成分表示 猫の健康

共働きで毎日バタバタしながら、帰宅するとソファでのびのびしているキジトラの背中にほっとする——そんな生活を送っていると、ふとした瞬間に気になることが出てきます。

「このフード、ちゃんと安全なのかな」

9歳になった、うちのみいちゃんのシニア猫のごはんを買うとき、私もそう思ったんです。そこで調べてみたら、ちょっと驚く事実にたどり着きました。


キャットフードは「食品」じゃなく「雑貨」って知ってた?

結論から言うと、キャットフードは法律上「飼料」に分類されていて、食品とは別の扱いになっています。

日本の法律では、人間が食べるものは食品衛生法、動物が食べるものは飼料安全法という、別々のルールで管理されています。

わかりやすく比べると、こんな感じです。

区分根拠法消費税率
人間用食品食品衛生法8%
キャットフード(飼料)飼料安全法10%

消費税だけじゃなくて、安全基準や製造管理のルールも、人間用食品とはまったく別の基準が適用されています。

「飼料」という言葉、もともとは牛や鶏などの家畜のエサを指す言葉なんですよね。それがそのまま、私たちの大切な猫のごはんにも使われている。ちょっとモヤッとしませんか?


「食品レベルじゃない」って、具体的にどういうこと?

ここが一番気になるところだと思うので、もう少し掘り下げますね。

キャットフードの安全基準を管理しているのは農林水産省と環境省の2つですが、人間の食品のような細かい規制はありません。

たとえば——

  • 使える原材料の制限が緩い:人間用には使えない副産物が含まれることも
  • 添加物の基準も異なる:保存料や着色料のルールが食品とは違う
  • 製造過程のチェックが少ない:工場の衛生管理も食品レベルとは差がある

9歳のシニア猫は、若い頃より内臓への負担が増えてきます。「何が入っているかわからない」フードを毎日食べ続けることのリスクは、正直無視できないんです。


パッケージ裏の表示、読んでみたことありますか?

キャットフードの成分表のイメージ画像

キャットフードのパッケージ裏を見ると、成分表示が載っていますよね。でもよく見ると、人間用の食品と比べてずいぶん情報が少ないことに気づきます。

  • 人間用食品:原材料・添加物・栄養成分まで詳細な明記が義務
  • キャットフード:主成分と最低限の保証成分だけでOK

「肉類」とだけ書かれていて、何の動物か、どの部位かは書かれていない——そんなことが普通に起きています。

毎日同じフードを食べているうちのみいちゃんにとっては、その「肉類」が何年も積み重なっていくわけですから、気になって当然ですよね。

添加物の表示についてもっと詳しく知りたい方は、こちらも読んでみてください。 👉 キャットフードの添加物は全部ダメ?安全性を考えたフード選びのポイント


「ヒューマングレード」って結局なに?

こうした背景があるから、最近よく見かける**「ヒューマングレード」**という言葉に惹かれる気持ち、すごくわかります。

簡単に言うと、**「人間が食べられるレベルの原材料と製造基準で作られたフード」**のことです。

ただ、ここで一つ知っておいてほしいことがあって——

日本では「ヒューマングレード」に法的な定義がありません。

つまり、どのメーカーでも自由に名乗れる言葉なんです。「ヒューマングレード」と書いてあっても、実際の品質はメーカーによってかなり差があります。

参考として、アメリカではAAFCO(米国飼料検査官協会)が一定の基準を設けていて、原材料・製造ライン・衛生管理すべてで人間用食品レベルを要求しています。日本もこうなってほしいな、と思わずにはいられません。


ヒューマングレード=無添加じゃないのも要注意

もう一つ、混同しがちなポイントがあります。

ヒューマングレード=無添加・自然派、ではありません。

原材料の品質と、添加物の有無はまったく別の話。「ヒューマングレードだから安心」と思って成分表を見ていないと、気づかないうちに気になる添加物を摂り続けてしまうこともあります。

ラベルの言葉に安心するのではなく、成分表を習慣的に確認する癖をつけておくのが、長い目で見て一番大切なことだと思っています。


じゃあ、実際どう選べばいいの?

制度の話をしてきましたが、「結局何を基準に選べばいいの?」というのが一番知りたいことですよね。

シニア期のフード選びで意識したいポイントを整理すると——

① 原材料の筆頭を確認する 最初に書かれているものがフードの大部分を占めます。「肉類」より「チキン」「サーモン」など具体的な名称が書かれているものを選ぶのが目安です。

② メーカーの情報開示を見る 公式サイトで製造工場や衛生基準について情報を公開しているメーカーは、それだけ透明性が高いと言えます。

③ シニア猫の栄養バランスを意識する 8歳以降は腎臓への負担を減らすためにリン・ナトリウムの量、筋肉維持のためのタンパク質量など、若い猫とは意識すべき栄養素が変わってきます。


日常のおやつも、一緒に見直してみませんか

フード選びを見直すなら、毎日あげているおやつも気になりませんか?

特によく使われているちゅ〜る系は、うちでも与えていたので成分を調べてみたことがあります。

チャオちゅ〜るの成分と安全な使い方については、こちらにまとめました。 👉 ciaoちゅーるは添加物が多い?安全性と上手な付き合い方を徹底解説


「雑貨扱い」でも、私たちが知識で守れる

ブランケットの上でくつろぐシニアのキジトラ猫

キャットフードが法律上「雑貨」として扱われている現状は、すぐには変わりません。

でも、その構造を知った上でラベルを読む習慣さえつければ、日々の選択は確実に変わっていきます。

仕事で疲れて帰ってきたとき、シッポだけパタパタと振りながら出迎えてくれるあの子のごはん。「なんとなく安心そう」じゃなくて、「なぜ安全と言えるのか」を自分で判断できるようになりたい——そう思うのは、飼い主として当然のことだと思います。

一緒に、より良い方向に考えていきましょう。

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